なぜアジア系の人は糖尿病になりやすいのでしょう?
アジア系アメリカ人は体重が軽いにもかかわらず、白色人種より糖尿病になりやすいといわれています。米国に移住したアジア系、太平洋諸島系の人々の間で糖尿病が急増、結果としておよそ10% のアジア系アメリカ人が糖尿病に罹患しており、そのうち約 90 ~ 95% は 2 型糖尿病となっています。アジア系アメリカ人に2型糖尿病が多いのは、 遺伝と環境の組み合わせの影響によるものです。 興味深いことに、中国系アメリカ人の方が、中国国内の地方に住んでいる中国人より糖尿病の比率が著しく高くなっています。 同様に、米国に住んでいる日系アメリカ人の方が、日本に住んでいる日本人より糖尿病の比率が高いという研究結果もあり、環境とライフスタイルが糖尿病発症の重要な因子であると示されています。一方、二世、三世の日系アメリカ人は生まれながらに一般的なアメリカ式ライフスタイルに同化しているにも関わらず、白人に比べると糖尿病の発症率が高いことから遺伝もまた重要な要因だと考えられます。遺伝と生活習慣の複雑な相互関係については、更なる研究が必要です。
アジア系の人は西洋における「標準体重」であっても糖尿病を発症することから、一部では肥満はアジア系の人にとって糖尿病発症の重要な因子ではないと結論付けられました。しかしながら、ジョスリンアジアンクリニック所長のWilliam Hsu医師によると「アジア系の人は各民族に適切な目標体重をわずかに超過しただけで糖尿病発症の危険性が著しく上昇する為、慎重な体重管理が必要である」との事です。あなたが過体重かどうかを判定するには、こちらをクリックしてください。
この分野の研究は進行中ですが、脂肪とカロリーが高い西洋の食事、運動不足、遺伝的背景のすべてが、アジア系の人における糖尿病患者の増加の因子であると考えられています。アジア系アメリカ人の糖尿病教育・研究・治療専門チーム (AADI)では現在、アジア系の人の糖尿病の発症において、食事がどのように影響するかについて研究を行っています。